東京ウェットランド・ウィークへの呼びかけ

日本湿地ネットワーク(JAWAN)
代表 辻 淳夫

 みなさま、この9月末には、「東京ウェットランド・ウィーク」へおでかけください。
 日本湿地ネットワーク(JAWAN)は、恒例の国際湿地シンポジウムを、今回は東京で、開くことにしました。

 日本湿地ネットワークは、全国各地で干潟保全活動を進める草の根の市民活動がつながって、お互いを助け合い、共通する課題をになうために1991年に結成され、以来毎年一回はそのとき最もホットな現場に集まり、その地の問題解決の力になり、共通のアピールをしてきました。(98年12月の名古屋シンポが藤前を、01年9月の千葉シンポが三番瀬を保全に導いたように)

 そんな私たちが、「東京ウェットランド・ウィーク」!
 いま、残念ながら東京の海にかつてのゆたかな江戸前の海はありません。

 しかもテーマは「諌早・泡瀬・セマングム」。でも、それをあえて東京で開くわけがあります。ひとことで言えば、それらは「東京市民の海」であり、日本の「市民の問題」だからです。

  • まず、農水省の理不尽な事業推進に必死の抵抗を続ける漁民の方々と共に、有明の海と、諌早干潟復元の可能性をかけた最後の機会として、公害調停委員会の「原因裁定」など、司法・行政でのたたかいを、政治の中心東京で盛り上げる力になりたい。
  • 海の環境は、「漁民の生活」のためであるだけでなく、「市民のくらしと未来」のために、必要であることを、自前の海を失った東京市民に、(日本の市民の代表として)考えてもらいたい。
  • 諌早・泡瀬・セマングムで進められていることは、今地球上にはびこる「道理はないが力づくで」の病理と狂気に深くつながっている。この「絶望的」状況に希望を見出すには、いのちの輝きと尊厳を、全アジア的視点から見つめなおす必要があることを、韓日の若者たちに訴えたい。

 こうした思いに応えてご講演いただく星川淳さんと、韓国YMCAホールは、あたらしい出会いと展開の場に最適のコンビと信じています。どうか、私たちが抱える幾多の不条理をときほぐしてゆくために、この場、この時に、できるだけ多くの若者を誘い合わせてご参加ください。心からお願いいたします。

2003.7.15記
セマングムに大きな希望が出てきたと一報が入った日に

※東京ウェットランド・ウィークの詳細についてはこちらをご覧ください。


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