日本野鳥の会三重県支部
連絡先住所 〒519-0405 三重県度会郡玉城町日向355−1 西村方
電話 090-1566-6010
FAX 0596-58-3906
電子メール izu-n★theia.ocn.ne.jp(★は@に変えて入力:迷惑メール対策)
ホームページ http://www.amigo2.ne.jp/~miebirds/
団体の経歴や活動内容
 日本野鳥の会三重県支部は、前身の三重野鳥の会から移行し、1993年に設立されました。会員は約400名、野鳥に対する正しい知識の普及をはかり、野鳥を通して自然と共存する考え方を広めることを目的としています。会の方針は、役員18名からなる理事会で検討され、毎年5月に開かれる総会で会員の承認を得て決定しています。
 おもな活動は探鳥会で、県内各地において年間約60回行なわれています。年数回野鳥講座も開講しています。保護活動では、三重県の鳥に指定されているシロチドリの繁殖地を保護したり、開発計画でゆれる木曽岬干拓地や猛禽類生息地などの鳥類調査を行ない、必要に応じて意見書等を提出しています。とくに、木曽岬干拓地問題に力を入れており、毎年秋にはシンポジウムを開催し、専門家を招いて環境保全のための方策を練っています。また、研究活動では、県の委託を受けてガン・カモ調査や鳥獣保護区の基礎調査などを行なっています。
 これら支部の活動は、年4回発行する支部報「しろちどり」やホームページに掲載しています。

活動の対象としている湿地
名称 五主海岸(雲出川〜三渡川)
場所 三重県松阪市三雲町五主

 伊勢湾の中央部に位置し、雲出川河口および三渡川によって囲まれた地域。
環境省の「全国の重要湿地」に選定され、春・秋の渡り時期のシギ・チドリの数・種類は県内で最も多く観察されています。雲出川河口は遠浅の干潟が広がり、良好な海苔や貝類の漁場になっています。陸地側はおもに農耕地で、水田や養魚池・水路などが占めています。しかし、近年、養魚池の埋め立てや住宅地が広がりつつあり、鳥類の生息環境が悪化しています。
 また、カイトボードという凧を操って水面を滑るマリンレジャーが出現したため、干潟で生息する鳥類に影響を及ぼすことを懸念し、業者にその利用法について申し入れを行いました。
最近、県は貝類の漁獲量の増加を図る目的で、堆積した砂を移動させ水循環を良くするための海岸整備事業を明らかにしました。この計画については、環境への影響を考慮し近々県と話し合う予定です。

 

掲載情報更新日:2005年3月