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■2017年「干潟・湿地を守る日」イベント報告

春の野みちと食いしん坊&
国8バイパス・クリーアップ大作戦 (4月23日)

〜NPO法人ウエットランド中池見〜


 快晴に恵まれた4月23日、恒例のアースデー(干潟・湿地を守る日協賛)行事「春の野みちと食いしん坊&国8バイパス・クリーンアップ大作戦」を中池見湿地でおこないました。
 アースデー行事は1991年から実施です。今の行事名でおこなうようになってから20年目となります。1997年に国道8号バイパスが湿地西側の山麓に開通し、車からの投棄ゴミがひどくなったことから、地球の日にちなんで“ちょこっといいことを!”とクリーンアップ活動を追加しました。
 自由参加として、受付を済ませたらゴミ袋を片手に三々五々、停車帯を中心にバイパス沿いの歩道や側溝周辺約500メートル区間に吹き溜まったポイ捨てゴミを回収します。
 だいだい1時間ほどで終了です。その量は、開通当初の頃は軽トラ3、4台分ということもありました。その後、国交省の国道事務所にいろいろと相談し、対策をお願いしながら今日にいたっています。今では1台分弱までに減りました。
 回収ゴミについては、こちらで市のクリーンセンターまで運び込んで処理してきましたが、近年は事前に国道事務所に行事計画を提示し、収集処理の協力を得られるようになりました。
 清掃作業のあとは春の中池見湿地の自然を楽しみながらのお楽しみ「食いしん坊」です。会場の中池見湿地トラスト1号地まで移動します。国道から約1キロ、シボラ道という中山山麓をめぐる農道で、いちばんのおすすめコースです。
 今年は花が遅く、湿地一面を黄色く彩るサワオグルマがちょうど見頃でした。湿地をとりまく三山(深山、中山、天筒山)も新緑につつまれ、まさに“山笑う”の見事さです。
 トラスト1号地での昼食会「食いしん坊」は野草の天ぷらがメーンです。“自然の恵み”に感謝し、体験する企画として好評です。毎年これを楽しみにしている人も多く、古来の日本文化である「摘み草」の風習と作法、野草の食の可否を伝える一環としています。
 これも都市化した今の人たちに好評です。ツバキやタンポポの花などの天ぷらにも驚き、ツクシのキンピラや竹の子ご飯など、持ち寄りの山菜や野草の食材でおお盛り上がりの一日でした。

(笹木智惠子)

写真7-1
昼食会「食いしん坊」
(JAWAN通信 No.119 2017年5月30日発行から転載)

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