韓国大統領と担当政府長官(大臣)に、韓国のセマングム干拓事業中止を求める手紙を書いてください。
セマングム干拓事業は、黄海に面する韓国西海岸中央部で進行中の、諫早干拓の11倍（4万百ヘクタール）という世界最大の干潟破壊干拓事業です。
2000年から1年間調査と検討のため中断していましたが、2001年5月25日に事業再開が決定され、現在も進行中です。現在潮受け堤防の全長33kmのうち24kmが完成しています。
セマングム干潟は、ここと九州の干潟の両方を使って渡りをする水鳥の行き来が確認されており、オーストラリア地域からシベリア・アラスカを結ぶ水鳥の渡り経路にとっても最重要の中継地です
また、工事中の潮受け堤防が閉め切られてしまえば、韓国の始華湖、日本の諫早湾に起こった水質汚染の問題が韓国に再現されるでしょう。
さらに、この干拓事業は、韓国のみならず日本の各地にある埋め立て事業の象徴であり、ここの開発が進行するかどうかは日本にとっても大きな影響があります。
新しい大統領は人権の問題などについては進歩的ですが、セマングムに関しては「農地造成には使わない、用途を検討するが事業は続ける」との表明をしており、環境保全の取り組みについては評判がよくありません。
2月末から3月はじめにかけて沖縄、福岡で行った国際湿地シンポジウムでもアジアの湿地保全の鍵になるセマングム・諫早・泡瀬の保全の問題を取り上げました。新しい大統領が生まれたこのとき、韓国大統領と担当政府長官（大臣）に手紙を書くことが大きな力になるはずです。手紙は日本語でも、英語でも、手書きでも、ファックスでも、E-mailでも結構です（もちろん韓国語でも）。
◎特に次の点を強調してください。
１．進行中の潮受け堤防の工事を、即刻中止すること
２．セマングム干潟は、日本に来る渡り鳥も利用しており、日本にとっても非常に重要な土地であること
３．有明海の現状が示すように、日本において干潟の干拓事業などの開発事業は周辺全体の環境に大きな影響を与えているので、その事例に学んでほしい
なお、手紙のコピーを韓国の右記の環境団体と、日本湿地ネットワークにもお送りください。
●日本湿地ネットワーク
191-0052東京都日野市東豊田3-18-1-105柏木方
Tel/Fax: 042-583-6365 E-mail: tae04312@nifty.com
●ノ・ムヒョン韓国大統領
The Honorable ROH Moo Hyun, President of the Republic of Korea
110-820 大韓民国Seoul特別市鐘路区世宗路1番地 青瓦台
E-mail: webmaster@president.go.kr
●キム・ヨンジン農林部長官
The Honorable KIM Yoeng Jin, Minister of Agriculture and Forestry
429-719 大韓民国京畿道果川市中央洞1番地 政府総合庁舎 農林部長官室
E-mail: minister@maf.go.kr
●ハン・ミョンスク環境部長官
The Honorable HAN Myung Suk, Minister of Environment
429-729大韓民国京畿道果川市中央洞1番地 政府総合庁舎 環境部長官室
E-mail: sykwoon@me.go.kr
●ホ・ソングァン海洋水産部長官
The Honorable HUH Sung Kwan, Minister of Maritime Affairs and Fishery
120-715 大韓民国Seoul特別市西大門区忠清路3街139 海洋水産部長官室
E-mail: skhuh@momaf.go.kr
●Prof. CHO Kyoung Mann（木浦国立大学・セマングム生命学会）chkm@mokpo.ac.kr
●Mr. MYOUNG Ho（韓国環境運動連合KFEM）mh@kfem.or.kr
●日本湿地ネットワーク tae04312@nifty.com
●日本湿地ネットワークからノ・ムヒョン大統領に送った手紙
●セマングム干拓事業に関しては、以下の英語のホームページを参考にしてください。
http://english.kfem.or.kr/hot/press.htm
http://www.greenkorea.org/english/english_index.phtml
http://www.google.com/search?q=Saemangeum&sourceid=opera&num=0&ie=utf-8&oe=utf-8
