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▲原因裁定の申請のために上京した有明海沿岸の漁業者(4/16) |
あの衝撃的な諫早湾の潮止めから6年。東京のマスコミではほとんど取り上げられなくなってきたこの間にも、諫早干潟を失った有明海の環境は年々悪化の一途をたどり、多くの漁師が今や廃業寸前にまで追い込まれようとしています。
このため有明海沿岸各地の漁民はこの春、公害等調整委員会に対して「漁業被害の原因は国営諫早湾干拓事業にある」との原因裁定を求めて立ち上がりました。国との本格的な論争がいよいよ始まろうとしているこの時にあたり、公調委に公正な判断を求めるために諫早・有明海問題を徹底検証します。
漁業被害の直接的な引き金となっている赤潮・貧酸素水塊・海底のヘドロ化などの環境悪化の背後には、潮汐・潮流の変化があるはずですが、はたして諌干で潮汐・潮流が実際に変化したのかしなかったのか。シンポジウムでは漁民の体験とその理論的裏づけを明らかにしつつ、これを認めようとしない国側の主張に対して根本的な批判を加えていきます。
- ■主なプログラム(予定)
- 決め手は潮汐・潮流〜因果関係論争の現状
陣内 隆之(諫早干潟緊急救済東京事務所)
- 漁民アンケートが問いかけるもの
羽生 洋三(有明海漁民・市民ネットワーク) - 最近における有明海の潮汐と潮流の変化と諫早湾干拓事業
宇野木早苗(海洋物理学)
- パネルディスカッション
「諫干主因に疑いなし! 国側主張の根拠を問う」
パネリスト:有明海漁民、宇野木早苗、羽生 洋三
程木 義邦(水環境学)
■会場:在日本韓国YMCAアジア青 少年センター
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