三浦・三戸「北川湿地」要望書を京急電鉄社へ提出8月3日、午前11時、「北川湿地」要望書を京浜急行電鉄(株)本社(東京都港区)へ提出のために訪問しました。辻淳夫代表より三浦・三戸「北川湿地」発生土処分場建設中止を求める要望書を京急電鉄社に手渡しました。この要望書は、「北川湿地」保全を要請する全国各地の賛同者149名の方と連名で提出いたしました。要望書提出のため力強いご協力に感謝申し上げます。わずか1週間の間に沢山の方からご賛同をいただき、ありがとうございます。 京急電鉄社に要望書の提出趣旨を説明の上、発生土処分場建設中止の英断を要望しました。自然環境を大切にする時代となり、特に水環境はこれからの人間社会に重要なことを強調しました。 京急電鉄社は、小網代の森(こあじろのもり)の保全のため社有地を寄付して社会貢献を果たしており、発生土処分場については8月より工事着工する予定である旨説明しました。 JAWANは、よりよい解決に向かって地元市民と今後も協議するよう要請しました。 |
2009年8月3日
京浜急行電鉄株式会社 日本湿地ネットワーク
代 表 辻 淳夫 「北川湿地」発生土処分場建設中止 要望の賛同者一同(149名後記) 三浦・三戸「北川湿地」発生土処分場建設中止の要望の件 拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 私たち、日本湿地ネットワーク(JAWAN)は、湿地の保護のため1991年に設立され、湿地・干潟の保全のために活動している草の根の団体や個人のネットワークです。 さて、三浦市三戸地区「北川湿地」の発生土処分場建設に関し、下記の通り工事着工の延期及び建設中止の英断を要望します。 敬具
記 1.「北川湿地」発生土処分場建設中止の英断を要望します。 日本経団連自然保護宣言によれば「今日、地球環境の保全には人類の叡智が求められており、企業に対しても、企業活動と自然の関係を見直し、自然界と共栄できる経済社会の実現に向けて努めること」が期待されています。 また2010年には第10回生物多様性条約締約国会議が名古屋市で開催されることとなり、日本国の生物多様性の損失を防止する取り組みを世界中の国々が注目しています。 「北川湿地」は小網代の森に隣接し、湿地の生き物の豊富さで知られているところであり、小網代の森と性格を異にしながら相互に影響しあい、小網代の森と一体化して確実に保護することが求められております。北川湿地の埋め立てを行えば小網代の森を含め一円の生物多様性を著しく脆弱化させるものと考えます。 御社におかれましては未来の世代への贈り物として三戸「北川湿地」発生土処分場の工事着工を延期し、建設中止をご決断されますことをここに強く要望いたします。 御社が企業の社会的責任の高い見地から「北川湿地」の発生土処分場建設中止の決断をなさるならば、社会貢献の絶好の機会となり御社の永遠の名誉となります。そして日本国内のみならず世界の国々から感謝と賞賛の的となるでしょう。 2.三浦半島の豊かな森「北川湿地」をエコ・パークとして残してください。 三浦半島は、豊かな自然環境の残された地域であったが、近年の大小の開発により、まとまった多くの緑地帯が喪われています。三浦・三戸「北川湿地」は、現在では神奈川県下で最大級の低地性湿地です。北川湿地にはメダカ、ホタル、トンボやオオタカ、そしてイタチなど多様な生き物が生息しています。 平成18年三浦市未来まちづくりアンケートでは、三浦市の将来像としてふさわしいものは「海や山などの自然環境が豊かなまち」と最も多くの市民が回答しているところからも、市民は環境の世紀にふさわしいまちづくりを希望しています。美しい自然環境を未来の子ども達へ残して、北川湿地を市民が海の幸、山の幸、里の幸に親しめるエコ・パーク(自然公園)に活用してください。 以上
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