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シンポジウム「日本の湿地を守ろう!」開催の報告

■シンポジウム「日本の湿地を守ろう!」及び
     エクスカーション「盤州干潟を歩く」を開催

月日:5月21日(土)〜23日(月)
場所:盤州干潟「木更津市中央公民館」
共催:日本湿地ネットワーク、小櫃川河口・盤州干潟を守る連絡会

●エクスカーション「盤州干潟を歩く」

 5月21日(土)午後1時〜3時まで2時間、小櫃川河口、そして盤州干潟を見学しました。小櫃川河口の三角州には葦原が広がり、前面の海は広い干潟となっていました。チゴガニやアシハラガニの群れが出迎えてくれました。東京湾で、自然海岸のまま、広い塩性湿地が残っているのは盤州干潟だけです。河口から浜辺に出ると、沖の方、2km以上の干潟がきらきらと日差しを受けていました。砂地にはいろいろな模様が描かれています。遠くの方にアクアラインの橋脚が見え、たくさんの船や人出が見えました。
広い自然干潟が現れた盤州干潟

小櫃川河口三角州でチゴガニの観察

塩性湿地の中には「シオクグ」の草原

池の中はカワウの楽園

●シンポジウム「日本の湿地を守ろう!」
      〜ラムサール条約COP11へ向けて〜

 5月22日(日)、午後1時〜4時30分:参加者30数名、関東学院大学安田教授、釧路公立大学小林教授を講師に迎え、講演を行いました。

基調講演「干潟・湿地の経済的価値」 関東学院大学安田八十五教授

講演「ラムサール条約ルーマニア会議に向けて」 釧路公立大学小林聡史教授

●参加者より各地の報告

①中池見湿地(ウエットランド中池見・笹木智恵子)
②和白干潟(和白干潟を守る会・山本幸正)
③鬼泪山国有林の山砂採取(鬼泪山の国有林を守る市民の会・宮 則夫)
④盤洲干潟(小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会・北澤真理子)
⑤三番瀬(三番瀬を守る連絡会・中山敏則)
⑥東日本大震災による千葉県の液状化被害(千葉干潟を守る会・牛野くみ子)
⑦CBD-COP10と愛知タ−ゲット(JAWAN・伊藤昌尚)

●翌日の5月23日(月)、午前中に木更津市長を訪問

 シンポジウムの報告、盤州干潟の保全とラムサール条約湿地促進へ向けて要請文を手渡ししました。
木更津市長(左)と要請文を渡す御簾納照雄氏(右)

●環境省野生生物課を訪問

 午後には、環境省を訪問し、野生生物課担当官と面談。ルーマニア会議への登録状況などをうかがいました。まだ、まだ選定途中であるとのことです。シンポジウムの報告と盤州干潟、三番瀬、中池見湿地、吉野川河口、和白干潟など日本の各地の湿地を守るため、条約湿地の増加促進を要請しました。

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