「中池見湿地」内の北陸新幹線建設計画に対する要望書に関する新聞報道
日本湿地ネットワークは、ラムサール条約登録地「中池見湿地」内を、貫通する北陸新幹線路線計画の変更などを求めて、1月7日付要望書を石原伸晃環境相あてに提出した。この要望書提出に対し、1月9日付讀賣新聞は、トンネルは、「致命的な影響」、「国にルート変更要望」の見出しで次のように報じた。。
<記事>
ラムサール条約に登録された中池見湿地(敦賀市樫曲)で計画されている北陸新幹線のトンネル(約900メートル)建設について、日本湿地ネットワーク(本部・さいたま市・辻淳夫代表)は「湿地の保全に致命的な悪影響を及ぼす」としてルート変更を求める要望書を石原環境相あてに提出した。
同ネットワークは、湿地の保護活動を行なう個人や団体でつくる全国組織。中池見湿地が昨年7月に国際的に重要な湿地の保全を目的とするラムサール条約に登録される以前から、地元の市民団体などと保全活動に携わってきた。
7日に提出した要望書では、トンネル建設計画について「湿地を取り巻く山を貫通するもので、水系や地下水脈を断ち切り、水環境、水供給に確実に影響を及ぼし、湿地全体の良好な自然環境に致命的な影響を与えると予測される」として路線計画の変更を要望。同様の要望書を事業者の鉄道建設・運輸施設整備支援機構、太田国土交通相らあてにも提出した。
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