7月5日「泡瀬干潟埋立事業中止」の要望書を発信

 6月20日、三番瀬では、泡瀬干潟の埋立事業中止を求めて緊急集会が開かれ、三番瀬8団体は埋立中止を求める要望書(宣言文添付)を内閣府などに送付しています。
この緊急集会を共催した日本湿地ネットワーク(JAWAN)は7月5日首相官邸、沖縄県知事、沖縄市長、沖縄総合事務局宛に要望書を発信しました。




要  望  書
2009年7月5日

 環境大臣 斉 藤 鉄 夫 様 

日本湿地ネットワーク
            代 表 辻 淳夫
             
拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃、環境保全に関してご尽力いただいていることに感謝申し上げます。
さて、沖縄「泡瀬干潟」の埋立工事について下記の通り要望いたします。


 私たちは、泡瀬干潟の埋立工事を直ちに中止することを要望します。

 平成20年11月19日、那覇地裁は、泡瀬干潟埋立事業について「経済的合理性は認められない」と判決をくだしました。
 しかし沖縄県、沖縄市は、判決を受け入れず、福岡高裁へ控訴し、護岸補強などの名目で浚渫土砂を投入し、工事を再開しました。私たちは国、県、沖縄市は司法の判断を尊重し、埋め立て工事を直ちに中止すべきと考えます。

 泡瀬干潟は、砂、礫、サンゴ、うみくさ藻場の多様な底質環境とゆたかな生物多様性を合せもつ美しい海域です。渡り鳥にとって特にシギ・チドリ類の渡りの中継地、越冬地であり、国際的に重要な湿地です。来年、10月には第10回生物多様性条約締約国会議が、名古屋市で開催されますが、泡瀬干潟を埋立事業で破壊することは、
条約の生物多様性保全の目的に反しているのではないでしょうか。

 私たちは福岡高裁の司法判断を待つことなく、直ちに泡瀬干潟の埋立事業を中止することを要望いたします。
 泡瀬地区の海洋リゾート計画は、埋め立てや人工ビーチ造成ではなく、世界で有数の海草藻場と評価されている泡瀬干潟の自然環境を活かす利用計画にすべきと考えます。

以 上

連絡先: 日本湿地ネットワーク事務局 伊藤昌尚
〒338-0832 さいたま市桜区西堀4-7-1-113
TEL/FAX 048-845-7177



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