「三番瀬のラムサール登録促進」のための要望書提出

 三番瀬の保全とラムサール条約登録促進のために環境省を訪問し、日本湿地ネットワーク(JAWAN)の要望書を提出した。7月2日(木)、三番瀬の8団体の代表4名の方に同行して、環境省自然環境局野生生物課の小川課長補佐と西野計画係長にお会いし、三番瀬のラムサール条約登録の促進を要望しました。三番瀬8団体による要望の要点は2点です。
(1)ラムサール条約の「湿地復元の原則とガイドライン」に則り、三番瀬の保全に理解と尽力を願いたい。
(2)三番瀬を次回の第11回締約国会議(ルーマニア)でラムサール登録湿地とするために尽力願いたい。
 JAWANは、三番瀬8団体要望書に併せて以下の要望書を提出した。(報告:伊藤昌尚)




要  望  書
2009年7月9日

 環境大臣 斉 藤 鉄 夫 様 

日本湿地ネットワーク
           代 表  辻 淳夫
             

東京湾三番瀬のラムはサール条約登録促進の要望

 拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
日頃、環境保全に関してご尽力いただいていることに感謝申し上げます。
 さて、東京湾三番瀬を次回第11回ラムサール条締約国会議に条約湿地として登録されますことを下記の通り要望します。


 東京湾三番瀬の埋立計画が平成13年9月に白紙撤回となり、「三番瀬再生計画検討会議」及び後継組織とされる「三番瀬再生会議」において「保全と再生」について検討がなされてきました。
 第27回三番瀬再生会議(平成21年6月11日)において、千葉県は、「三番瀬のラムサール条約湿地の登録に反対する団体はない」と発言し、今般の千葉県議会においても同様の質疑がなされています。
 三番瀬は、千葉県による生物調査(市川塩浜地区)においても千葉県レッドデータブック掲載種11種を含む動物195種、植物15種が確認され報告されている干潟・浅海域です。三番瀬は、ラムサール条約登録基準を満たしており、環境省からも登録地の有力候補と明言されてきました。また長年懸案であった「転業準備資金」問題も解決しました。さらに平成20年3月、船橋市漁業協同組合は、ラムサール登録に賛成する議案を総会で採択しました。漁協の組合員に漁業の操業や漁港の整備にラムサール条約が障害とならないことが理解されたものと考えます。今後、三番瀬をラムサール条約に登録する条件を一層整えていかねばなりません。
 つきましては、貴省におかれましては、利害関係者に働きかけ、次回第11回締約国会議に「東京湾三番瀬」を登録湿地にできるようご尽力をお願い申し上げます。
以 上

連絡先: 日本湿地ネットワーク事務局 伊藤昌尚
〒338-0832 さいたま市桜区西堀4-7-1-113
TEL/FAX 048-845-7177



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