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団体の経歴や活動内容 |
蒲生を守る会は、1970年4月に、仙台港建設のため蒲生干潟の全面埋立が予定され、工事が進行している中で、干潟の埋立に反対する市民有志により結成された。粘り強い反対運動の結果、干潟全体の埋立は回避され、約1/3の干潟が残され現在の姿となった。
蒲生を守る会は、干潟の全面埋立を阻止した後も、仙台港関連工事の干潟への影響を監視続け、市民への啓発活動や行政への要請などの活動を続けている。季節ごとに行っている年4回の自然観察会、毎月の鳥類生息調査、週一回の例会が主な活動内容である。不定期に発行している会報「蒲生を守る会だより」は、61号を数える。2004年には、「蒲生海岸鳥類生息調査結果1971−2003」、「蒲生干潟・自然と生物のガイドブック」の出版がある。
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蒲生干潟全景:水鳥で賑わう3月の干潟 |
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7月の自然観察会:カニの説明に聞き入る参加者たち |
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活動の対象としている湿地 |
名称 |
蒲生干潟 |
場所 |
宮城県仙台市宮城野区(七北田川河口左岸) |
蒲生干潟は、仙台市の北部を流れる七北田川が太平洋に出る河口左岸にある、約11haの潟湖状の湿地である。蒲生干潟とその周辺には様々な野鳥が生息していて、干潟を中心とする48haは、国設の仙台海浜鳥獣保護区蒲生特別保護地区に指定されている。
しかしながら、干潟に特徴的なシギ・チドリ類やガン・カモ類の水鳥は、守る会の発足当時より激減を続けており危機的な状況にある。干潟の北に隣接する仙台港の影響の他に、干潟周辺の開発や海岸へのサーファーなどの人出による影響が懸念される。
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5月の自然観察会:海岸で熱心に野鳥を観察する参加者たち |
このような危機的状況の中、かつてのような豊かな自然環境を取り戻すために、自然再生事業が環境省の事業として計画され、2005年度から「蒲生干潟自然再生協議会」が設置され、守る会も事務局の一員として参加している。今後の再生事業の中で、有効な対策が実行され、蒲生干潟がかつてのような姿に復元されることを目標に努力していきたい。
JAWAN団体会員 掲載情報更新日:2005年5月 |
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