水辺に遊ぶ会
連絡先住所 〒871-0024 大分県中津市中央町2-8-35(足利方)
電話 0979-23-5320
FAX 0979-23-5320
電子メール mizube1999★yahoo.co.jp(★は@に変えて入力:迷惑メール対策)
ホームページ 水辺に遊ぶ会 http://www.max.hi-ho.ne.jp/y-ashikaga/
水辺に遊ぶ会ミュージアム
http://www.geocities.jp/kabunykun/index.html
団体の経歴や活動内容
 片手にザルを持ち夕餉のおかずを採る人々、流木や松葉を焚き付け用に拾い集める子どもたち、誰もが楽しみにしていた学校行事の浜遠足…その昔「豊葦原中津国」と呼ばれた中津の海と浜は、ほんのひと昔前まで、多くの人々でにぎわっていたそうです。社会が豊かになり、私たちのくらしが便利になるにつれ、人々の足は遠のき、コンクリートの護岸が海や浜と人間のくらしを隔てたばかりか、海や浜と人間の「心の距離」も遠ざけたのだと感じます。6年前、私たちがくらす町に「干潟」があることを知りました。実際に「干潟」を歩くと、カブトガニの子どもに出会いました。「汚い、危ない、死んでしまった」といわれる海で、懸命に生きる無数の生命に気づいたとき、視野が開けました。こんなに素敵な自然が存在していることを多くの人に伝えたいという思いで活動しています。海が好きなら誰でも歓迎。年齢、特技は問いません。陽気に楽しく脱力系で!がモットーです。

干潟調査 観察会風景

活動の対象としている湿地
名称 中津干潟
場所 大分県中津市沿岸(周防灘西干潟)
地理的特徴
中津干潟と八面山
 北九州から国東半島の付け根まで、断続的ではあるが有明海に次ぐ大規模な干潟が広がる。そのほぼ中心部、大分県と福岡県の県境に位置する中津市の沿岸の干潟を総称して中津干潟と呼ぶ。沿岸延長約10Km、奥行き約3km、干潟面積約1,350ha、日田・耶馬渓より流れる山国川が形成した河口干潟である。砂質、砂泥質、泥質、礫質の干潟をはじめ広大な塩性湿地、砂浜など、多様な環境が比較的良好な状態で維持さている。

生物相の特徴
 多様な環境が現存する中津干潟では、生物相も豊富である。残念なことに中津干潟の生物に関する調査が過去行われていないため、生物および自然環境に関する情報は著しく乏しいのが現状である。水辺に遊ぶ会では2001年度より市民ボランティアの手で生物調査を実施している。カブトガニ、アオギス、ナメクジウオ、ハマグリなど、日本各地の干潟で絶滅しつつある生物の生息を確認、正式に同定した生物種は500種にのぼり、その内のほぼ4割が絶滅危惧種という驚くべき状況もわかりつつある。

保全の現状・課題など
 水辺に遊ぶ会は設立より6年間、観察会や学習会などを通じて、多くの人に中津干潟の素晴らしさをアピールするとともに、調査研究活動により得た様々な情報を蓄積、情報発信してきた。これにより中津干潟への市民の関心は飛躍的に高まった。また、カブトガニの産卵地である舞手川河口の合意形成会議の主催など、市民参加型の新しい事業への取り組みも評価を得ている。しかしながら、様々な問題も多い。今後は従来の活動に加え以下のような課題にも取り組みたい。
・中津の沿岸漁業が抱える問題に対する取り組み
・中津干潟の水系全域における自然環境に関する調査研究
・沿岸域、流域における開発行為の抑制や総合的な環境管理
・様々な立場の人々による合意形成の場づくり
・上記をふまえて、中津市沿岸水域の自然環境の保全と賢い利用に関するガイドラインを市民が主体となって地域住民、漁民、利害関係者、関係行政機関、研究者などと協力しながら作り上げることを今後の大きな目標として考えている。

ビーチクリーン 漁民からのヒアリング

★JAWAN団体会員 掲載情報更新日:2005年3月