矢嶋 悟(日本湿地ネットワーク)
一方で、干拓事業の悪影響を調べるためにノリ不作第三者委員会が提言した、長期にわたって諫早湾の水門を開放して行う調査について、昨年12月に終了した中・長期開門調査検討会議は、調査実施に否定的な内容の報告書を取りまとめました。 これに対し、JAWANや有明再生全国ネットなどは、調査実施と工事の中止を求める緊急アピールを発表し、1月19日に農水省に要望書を提出しました。このアピールには短期間でありながら、65団体、320人の賛同署名が集まりました。ご協力いただいた皆さまに、お礼申し上げます。 干拓事業による潮流の変化で、自然界の豊かさが失われつつある有明海……その再生のためには社会の潮流を湿地保全へと変えていくことが必要です。これからもご支援をよろしくお願いいたします。 (JAWAN通信 No.77 2004年2月20日発行から転載) |