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井戸端会議 諫早の未来を考える

〜干潟の再生による諫早の街づくり〜

諫早湾しおまねきの会 大島 弘三

 諫早湾にギロチンが落とされて18年が経ちました。私たちは子供たちへの遺産として、何を残そうとしているのか。私たちは何をしたらいいのか。4月11日、諫早市で「井戸端会議・諫早の未来を考える」と題した集会を開きました。
 オープニングでは、市民コーラスによる合唱組曲「干潟の海の詩」が披露されました。干拓事業が始まる前のハママツナのある情景や、日焼けした漁師の顔。そして閉め切りへの抗議など七つの曲を、50人の仲間が大漁旗を振りながら歌い上げました。
 意見交換の素材提供として、佐藤正典鹿児島大学教授が「名物ウナギをシンボルに〜干潟をよみがえらせる街としての諫早の再生〜」。そして鮫島和夫・長崎住まい・まちづくりトラスト代表による「干潟を活かした街づくり→まちづくりの視点からの提言」の話がありました。
 続いて会場の参加者からの質問と意見交換をしながら、「諫早湾開門が目指す未来、子供たちへ伝えたい諫早湾」をテーマに松本悟実行委員による意見の集約を目指しました。
 市民の皆さんからは、「韓国のスンチョン湾を参考に、諫早を観光、環境教育、子供のための街づくりの都市にしたい」「諫早産のウナギを再生しよう」「潮干狩りなど、子供たちが自然に触れ合う街に」との未来への展望が提案されました。さらに市民活動としての取り組みについても議論が進み、「市長や議員、私たちもスンチョンに行って手本にしよう」「佐賀の干潟がラムサール条約に登録される。有明海を見るツアーを組み、市民にアピールしよう」「諫早の誇り、日本一の干潟を市民にしっかり伝え、開門から観光に繋げる活動をしよう」などの意見が出されました。
 今後、これらの提案をより具体的に集約し、それぞれの市民が一つずつ行動し、結果を求めることが求められています。その後の実行委員会の総括会議で、市内のウナギ屋さんとの交流、コーラスのDVD作製など、具体的な行動が提起されました。

〔写真〕
好評だった市民コーラス
(JAWAN通信 No.111 2015年5月30日発行から転載)

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