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海・山・川・いのちをどう守る

〜自然と環境を守る交流会〜


 環境保護団体は2015年12月5日、「自然と環境を守る交流会」を法政大学市ケ谷キャンパスで開きました。主催は実行委員会と法政大学人間環境学部です。実行委員会はJAWANなどの呼びかけで発足しました。交流会のテーマは「海・山・川・いのちをどう守る」です。

写真6-1
講演・報告に聞き入る参加者

 第1部は講演です。はじめに、実行委員長の川村晃生・慶応義塾大学名誉教授(全国自然保護連合代表)が「人間を追い越した文明〜自然保護の立場から〜」と題してあいさつしました。川村さんはコンクリート文明に警鐘を鳴らしました。
 つぎに、「よみがえれ!有明訴訟」弁護団長の馬奈木昭雄弁護士が「強大な相手とたたかうために」と題して講演しました。馬奈木さんは、自分がかかわったさまざまな運動を紹介し、こう述べました。
 「正しいことを言うだけでは勝てない。力を持った正義が勝つ。力というのは国民世論である。国民の支持をどうやって勝ちとるか。これが勝負になる」
 つづいて、一般財団法人日本熊森協会の森山まり子会長が「クマの棲める豊かな森を残すために〜奥山自然林の保全と再生〜」、関島保雄弁護士が「リニア中央新幹線計画の問題点」、法政大学人間環境学部の高田雅之教授が「湿地保全への多面的アプローチ」というテーマで講演しました。
 森山まり子さんは、「奥山水源の森が大荒廃している」とし、こう訴えました。
 「この問題にだれが立ちむかうのか。なんのしがらみもない一般国民の私たちが声をあげる以外にない。みなさんと連携して日本に大きな自然保護勢力をつくり、こういう問題にとりくんでいきたい」
 第2部は活動報告と会場からの発言です。最初に、「都市と自然との関わりを考えるゼミ活動」と題して、法政大学人間環境学部の高田ゼミ生が活発に繰り広げているゼミ活動を報告しました。
 首都圏反原発連合の原田裕史さんは、「原発ゼロをめざす官邸前行動」というテーマで報告しました。この行動は3年半以上つづいています。2012年6月29日は20万人が参加しました。行動をはじめたいきさつや手法などを話してくれました。
 そのあと、さまざまな成果をあげている8団体が運動の教訓などを報告しました。
 交流会終了後の懇親会は28人が出席です。法大生も参加し、大いに盛り上がりました。
 交流会は大好評です。「講演や報告の内容がとてもよかった」「さまざまな団体が全国各地でがんばっていることがわかり、励まされた」「法大生も報告してくれたので新鮮だった」などの感想が寄せられています。東洋大学の学生は、「たいへん勉強になった。参加してよかった」と述べました。

(JAWAN通信 No.114 2016年2月20日発行から転載)

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