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■自然と環境を守る交流会の講演(要旨)

都市と自然との関わりを考えるゼミ活動

法政大学 人間環境学部 高田ゼミ生一同

写真9-1
法政大学人間環境学部高田ゼミ生たち

 私たちのゼミのテーマは「自然環境と人間との関わりを考える」である。総勢70人で活動している。 
 最初に、90分の授業の時間でおこなっているゼミ活動を紹介したい。
 私たちのゼミは、授業の時間のみAとBの2つにわかれている。そこではグループ学習が中心である。グループに分かれて話し合いをして、その結果をプレゼンテーションしたり、ひとつのテーマについて賛成派と反対派にわかれてディベートをしたりしている。テーマは範囲がすごく広い。外部の人を招いて、いろいろな話を伺うこともしている。
 次に、野外学習もひんぱんにおこなっている。定期的に行っている場所としては、横浜市青葉区の「恩田(おんだ)の谷戸(やと)」がある。そこで田植えや里山散策などをさせていただいている。東京湾三番瀬の市民調査にも参加し、市民調査の会の人たちといっしょに生態系の調査をしている。さらに、お茶の水にある三井住友海上のECOM駿河台の屋上緑地で毎月、社員などを対象とした探鳥会を開いている。
 最後はプロジェクト活動である。文系と理系の両方の視点から、都市の自然を考察している。
 プロジェクト活動は8つの班に分かれている。野鳥、里山、都市農業、生物文化、自然研究、東京湾、水辺、緑地の8班である。たとえば東京湾班は、じっさいに東京湾に行って生態調査をしている。活動内容は、自分たちで考えながら企画している。
 そのなかから野鳥班の活動を紹介させていただく。野鳥班のテーマは、都市の野鳥を指標として都市環境を考えることである。大学周辺、たとえば皇居東御苑あたりで野鳥観察会を定期的に続けている。野鳥観察をしたらそれで終わりということではない。観察会から得られたデータにもとづいて都市環境のあり方を考えていく取り組みを進めている。
 その一例として、H−IBA(Hosei-Important Bird Area)に取り組んでいる。これは、法政大学の周辺で見られる野鳥を指標として重要な自然環境を選定する。そして、それらをネットワーク化して都市の自然環境を考察しようというものである。
 観察会で確認した野鳥は、種類ごと、場所(公園)ごとにマップに落としている。そのようにして、どの公園が都市環境においてどのような役割を担っているかを考察している。
 私たちは、活動の様子をFacebook(フェイスブック)上に随時載せている。Facebookを利用している方がおられたら、「法政大学人間環境学部高田ゼミ」で検索していただくと、私たちが活動している様子を見ることができる。ご覧いただけると幸いです。

(JAWAN通信 No.114 2016年2月20日発行から転載)

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