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現地からの訴え(要旨)

採石で自然と景観の破壊が進む小豆島

環瀬戸内海会議 松本宣崇さん
写真2-6
松本宣崇さん(左)

 この航空写真をご覧いただきたい。これは、BSジャパンが今年3月15日に放映した「空から日本を見てみよう」のテレビ画面である。採石によってハゲ山がひろがっている。
 この海岸線は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の灘山地区である。この航空写真に写っているだけでざっと2キロある。全体では2.5キロある。
 このようなかたちで何十年にわたり、自然公園の特別地域に指定されていたところが特別地域を解除されたり普通地域になったりした。採石法による認可をうけてである。このような状態がずっとつづいている。
 ぜひとも環境省に伺いたい。このような状況をずっと放置するつもりなのか。ましてや、航空写真に写っている海岸線の前面海域は、今年4月に発表された「重要海域」(生物多様性の観点から重要度の高い海域)の一部である。こうした状況が今後もつづけば、小豆島はだんだんやせていく。地元の人たちはそのように心配している。
 この写真は、同じ小豆島の土庄町小江にある採石場跡地だ。直径は200mぐらい、断崖の高さは70〜80mあると思われる。海面の下まで掘り込まれているようだ。海水が流れ込んでいる。このようなことが瀬戸内海の島々でおこなわれている。そのことをぜひご理解いただきたい。
 

(JAWAN通信 No.117 2016年11月30日発行から転載)

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