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■「辺野古の海の埋立て工事強行を許さない!4・19大集会」のアピール(要旨)

どの故郷にも戦争に使う土砂はひとつもない

反辺野古土砂搬出/首都圏グループ 毛利孝雄さん

 うれしいお知らせがあります。今月16日、辺野古埋め立て用土砂搬出地の鹿児島県南大隅町で町議選の投開票があり、私たちの仲間である「南大隅を愛する会」の大坪満寿子さんがみごとに高位で当選しました。(大きな拍手)
 辺野古新基地は、完成すれば地上10メートルの高さになります。通常の埋め立てでは考えられない大量の土砂を必要とします。そのため、沖縄だけでなく西日本各地から土砂が搬出されます。香川の小豆島、山口の黒髪島、福岡の門司、長崎の五島、熊本の天草、鹿児島の南大隅、奄美大島、徳之島です。また、埋め立て用のケーソンは三重県の津市で建造されます。
 土砂とケーソンの搬出地では、「どの故郷にも戦争に使う土砂はひとつもない」を合い言葉にし、全国協議会をつくって活動しています。
 西日本の土砂搬出地ではいま、岩ズリとよばれる大量の土砂が野積みされています。そのため雨が降れば土砂が流出し、深刻な海洋汚染をひきおこしています。
 土砂の採取では採石跡の埋めもどし作業がともないます。この埋めもどしには、有害産業廃棄物や核放射性廃棄物の処分場計画がつきまとっています。辺野古新基地は大浦湾の自然破壊にとどまらず、本土搬出地の自然破壊、さらには産廃や原発、3・11事故による核廃棄物処理と一体的にすすんでいるのです。
 辺野古新基地を受注しているのは、大成建設、五洋建設、JFEスチールなど本土の大手ゼネコンです。本土側の私たちの責任は大きいといわざるをえません。(「そうだ」の声)
 埋め立て用岩ズリは岩と泥のかたまりです。搬入のさいは外来種混入対策に万全を期すことが沖縄県との約束になっています。ところが、防衛省は対策の検討すらおこなっていません。私たちは、岩ズリの搬入で外来種対策をおこなうことは不可能だと考えています。このようななかで埋め立て工事を強行することは絶対にゆるすことができません。(「そうだ」の声)
 本土側が責任をもつべき連帯の課題として、「どの故郷にも戦争に使う土砂はひとつもない」「戦争と自然破壊のためのケーソンをつくるな」の声をさらに大きくしていきましょう。(大きな拍手)

写真4-1
どの故郷にも戦争に使う土砂はひとつもない」と訴える辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会と反辺野古土砂搬出/首都圏グループの人たち
(JAWAN通信 No.119 2017年5月30日発行から転載)

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