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■2017年「干潟・湿地を守る日」イベント報告

吉野川河口探鳥会 (4月16日)

〜日本野鳥の会徳島県支部〜


 日本湿地ネットワーク(JAWAN)は、諫早湾が閉め切られた4月14日を「干潟・湿地を守る日」とする全国キャンペーンを毎年春に実施しています。1999年からはじまり、今年で19回目となります。日本野鳥の会徳島県支部では、4月の吉野川河口探鳥会を連携行事としています。
 諫早湾の閉め切りから今年4月で20年になりますが、福岡高裁と長崎地裁で水門の開閉に逆の判決がでており、結果として未だ開門されていません。
 吉野川河口においても、干潟をまたぐ阿波しらさぎ大橋に続き、最下流で四国横断道吉野川大橋(1696.5m)の橋脚工事が着々と進んでいる状況です。
 4月16日は好天の穏やかな探鳥会となり、会員17人、会員外12人で春の渡りを楽しみました。
 堤防の足下にはトウネンがやってきて餌をついばみ、中洲では、ハマシギをはじめ、ミヤコドリ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、メダイチドリなどが羽を休めたり採餌をしたりしていました。
 四国放送のニュースは、「日本湿地ネットワークは諫早湾が閉め切られた日を『干潟・湿地を守る日』と定め、全国でキャンペーンをおこなっている。日本野鳥の会徳島県支部も探鳥会を毎年開催し、干潟・湿地を守ることを宣言している」と説明しながら、シギ・チドリ類やミヤコドリ、探鳥会の様子を放映しました。
 読売新聞も、「干潟・湿地を守る日」の趣旨や、吉野川河口干潟が豊かで渡り鳥の餌を食べる中継地点になっていることを、探鳥会の写真とともに紹介してくれました。
 鳥合わせのあと、「志を同じくするみなさんと連携し、吉野川河口、日本各地の干潟・湿地を守るために力をあわせて行動する」という宣言文を読み上げ、拍手で参加者の賛同を得ました。

(石川茂夫)

写真5-1
メダイチドリ(手前)とハマシギ
(JAWAN通信 No.119 2017年5月30日発行から転載)

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