トップ ページに 戻る

市長就任のお祝いと行徳野鳥観察舎の
再建・存続に関する要望について

2018年5月7日 

市川市長 村越祐民 様

市川三番瀬を守る会 事務局長 谷藤 利子
千葉県野鳥の会 会 長 富谷 健三
三番瀬を守る会 会 長 田久保晴孝
三番瀬を守る連絡会 代表世話人 中山敏則
千葉の干潟を守る会 代 表 近 藤  弘
三番瀬を守る署名ネットワーク  代 表 田久保晴孝
千葉県自然保護連合 代 表 牛野くみ子



 このたびの市川市長ご就任、誠におめでとうござます。私たちは村越さんの市長就任をたいへんうれしく受け止めています。
 私たちは行徳鳥獣保護区や三番瀬を利用したり三番瀬の保全活動をしたりしている団体です。行徳野鳥観察舎の再建・存続について、下記のとおり要望させていただきます。

 1.千葉県は2016年6月、行徳野鳥観察舎の廃止案を意見募集(パブリックコメント)にかけました。廃止案について606件の意見が提出されました。そのほとんどは建て替え存続を求める意見でした。
 しかし県は同年7月21日に行政改革推進本部の会議を開き、行徳野鳥観察舎を県の施設としては廃止することを決定しました。建て替え存続を求める意見が数多く寄せられたことについては、「これから市川市と跡地利用について協議を進めるに当たり、参考とさせていただきます」と述べています。
 残念ながら、行徳野鳥観察舎は今年4月1日に廃止となりました。解体後の跡地利用に関する県と市川市の協議は、市長不在が続いたために中断したままです。
 
 2.県指定の行徳鳥獣保護区と宮内庁所管の新浜鴨場で構成される行徳近郊緑地特別保全地区は、生物多様性いちかわ戦略において生物多様性の核となるエリアとして位置づけられています。また、広域的に生息する野鳥の楽園として、千葉県全域の自然環境の面からもたいへん重要な地域となっています。
 行徳野鳥観察舎は、行徳鳥獣保護区の管理・保全活動や環境学習などを進めるうえで拠点となってきた施設です。また、自然観察や休憩、トイレの使用、荒天時の避難など、鳥獣保護区を訪れる利用者にとってなくてはならない重要な施設となっています。
 
 3.行徳野鳥観察舎は今年度解体されます。県は、跡地に行徳鳥獣保護区の管理棟を建設することも検討しています。私たちは、その管理棟に野鳥観察の施設を設けるよう要望しています。そのためには、費用負担などの面で市川市が積極的にかかわることが前提となります。
 つきましては、県との協議を早急に再開してくださり、行徳野鳥観察舎の再建と存続のためにご尽力くださるようよろしくお願い申し上げます。

(JAWAN通信 No.123 2018年5月20日発行から転載)

>> トップページ >> REPORT目次ページ