日本弁護士連合会が三番瀬を視察
2019年2月7日、日本弁護士連合会(日弁連)公害対策・環境保全委員会水部会の弁護士さん12人が三番瀬を視察した。
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視察に参加された弁護士さんの所属はつぎのとおりだ。仙台弁護士会、栃木県弁護士会、第二東京弁護士会、愛知県弁護士会、大阪弁護士会(部会長)、兵庫県弁護士会、徳島弁護士会、高知弁護士会、福岡県弁護士会(2人)、大分県弁護士会、宮崎県弁護士会。
*三番瀬の豊かさを実感
千葉県野鳥の会など三番瀬保全団体のメンバー11人が案内した。干潟ではたくさんのシギ・チドリが採餌していた。ハマシギやオオソリハシシギ、シロチドリなどである。珍鳥ミヤコドリは約400羽をみることができた。日本に飛来するミヤコドリのうち3分の2以上が三番瀬に飛来する。
弁護士さんからこんな感想を寄せていただいた。
「三番瀬の干潟は思っていたよりも広かった。シギ・チドリがたくさん来るということは、底生生物が豊富に生息しているということだ。三番瀬の豊かさを実感した」
「三番瀬は東京湾の奥部に残る貴重な自然の干潟・浅瀬である。なんとしてでも残すことが必要だ」
*いまの干潟・浅瀬を残すことが重要
有明海にくわしい弁護士さんはこう話した。
「千葉県は三番瀬で漁場再生事業をすすめている。覆砂やエアレーションなどだ。有明海でもこうした漁場再生事業がおこなわれている。だが、どれも効果がない。有明海で自然発生するアサリは激減し、わずかになってしまった。有明海特産のタイラギは壊滅状態である。諫早湾を閉め切り、諫早干潟をつぶした代償はとてつもなく大きい。いま残っている三番瀬の干潟・浅瀬をそのまま残すことが重要だ。そうしないと漁業もやっていけなくなる」
(JAWAN通信 No.126 2019年2月28日発行から転載)
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