トップ ページに 戻る

干潟保全へ決意新た

~2022年 三番瀬で初日の出を見る会~


三番瀬保全団体は、三番瀬を通る国策の第二東京湾岸道路を28年も阻止している。しかし国交省と千葉県はあきらめない。昨年7月、「新たな湾岸道路整備促進大会」を開いた。この道路は第二湾岸道路の第一段階として位置づけられている。こうしたなか、三番瀬保全団体は恒例の「三番瀬で初日の出を見る会」を開いた。

船橋側は「三番瀬を守る会」、市川側は「市川三番瀬を守る会」が主催だ。船橋側では、今年も三番瀬海浜公園前の砂浜に数百人が集まった。家族連れや若者グループが大半である。波打ち際では海氷が目立った。めずらしい光景だ。

快晴である。見事な初日を見ることができた。午前7時前、東の工場群からまばゆい光を放ちながら太陽が顔をのぞかせた。すると、寒さをこらえて待ち構えていた人たちから「出た!」「チョーきれい!」の歓声があがった。見物客はスマートフォンやカメラで盛んに写真に収めた。

西側では雪をかぶった富士山もくっきり見えた。見物客は大満足である。「こんなにきれいな初日の出はめったにない」「すがすがしい」「富士山もよく見えたし、今年はいいことがありそうだ」の声がきかれた。コロナ禍の収束を祈る人もいた。

終了後は、「三番瀬を守る会」のみなさんが、「みんなの力で守ろう三番瀬!」の横断幕を掲げながら、「三番瀬に第二湾岸道路は通させない」と誓いあった。

写真3-1
初日の出を見る人たち=船橋側
写真3-2
同上=市川側(市川三番瀬を守る会提供)
写真3-3
日の出を待つ人たち。今年も数百人が訪れた=船橋側
写真3-4
「市川三番瀬を守る会」のメンバー=市川側(市川三番瀬を守る会提供)
写真3-5
富士山もくっきり見えた=船橋側
写真3-6
三番瀬に第二東京湾岸道路は通させない」と誓いあう三番瀬を守る会の人たち=船橋側
JAWAN通信 No.138 2022年2月28日発行から転載)