和白干潟のクリーン作戦と自然観察
~「全国春のビーチクリーンアップ2022」
「2022干潟・湿地を守る日」参加行事~
和白干潟を守る会
田辺スミ子
和白干潟を守る会は4月23日、和白干潟のクリーン作戦と自然観察を実施しました。
クリーン作戦をはじめる前に、参加者全員で輪になり「2022干潟・湿地を守る日宣言と和白宣言」を読み上げ、皆の承認を得ました。
今にも雨が降りだしそうな空模様で問い合わせも多くやきもきしましたが、何とか持ちこたえました。最近は一般の参加者が多く、環境問題に関心を持つ人が増えているのでしょうね。
九州産業大学の宗像ゼミの学生さんは毎回参加されています。澤田ゼミ生も先生といっしょに年に何回か参加。清掃範囲は唐原川右岸のアシ原からゴミ置き場までの広範囲で行いました。途中でパラパラと小雨が降りましたが、無事終わることができました。見える範囲は綺麗になりました。清掃後、参加者に望遠鏡でチュウシャクシギを見てもらいました。最後に、本日の成果をお知らせし、記念写真を撮り散会しました。
なお、クリーン作戦開始後3名でカマや鍬、ゴミ袋を持ってアシ原奥まで行き、特定外来種のナルトサワギクを駆除しました。
和白干潟ではアシの新芽もだいぶ伸びて、ハマニンニクの穂もたくさんの花を付けています。アシ原の中道ではハマエンドウの群落ができており、可憐な花をたくさん咲かせていました。後背林ではいろいろな緑が鮮やかで、見とれてしまいます。砂浜の上には、ハママツナの新芽があちこちに可愛く顔を出していました。困ったことでは、ナルトサワギクが増えてきており、綿毛になったものもありました。
鳥では、カモもまだ少し残っており、春の渡りのシギたちも見られます。干潟ではカニや、ウミニナなどの生きものが活発に活動をはじめています。皆さんも和白干潟に足を運んでみませんか。
(JAWAN通信 No.139 2022年5月20日発行から転載)