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三番瀬を未来に残そう

~2024年 初日の出を見る集い~


東京湾奥部に残る干潟・浅瀬「三番瀬」は今年も大勢の初日客でにぎわった。船橋側では「三番瀬を守る会」が、市川側では「市川三番瀬を守る会」が恒例の初日の出を見る集いを開いた

船橋側では、ふなばし三番瀬海浜公園前の砂浜や干潟に500人超が訪れた。午前7時前、東の工場の上から鮮やかなオレンジ色の太陽が姿を現した。すると「出てきた」「きれい」などといっせいに歓声が上がる。初日客は新年の誓いを立てたり、カメラのシャッターを切ったりした。

西のほうでは雪をかぶった富士山がくっきり見える。初日の出と富士山を眺めることができ、大喜びだった。

三番瀬7団体は第二東京湾岸道路の建設を30年間食い止めている。だが国土交通省と千葉県はあきらめない。この道路は首都圏の3環状9放射道路交通ネットワークの一環をなすもので、国策(国家プロジェクト)だ。三番瀬を通る予定になっている。集いでは、守る会のメンバーが「みんなの力で守ろう三番瀬」の横断幕を掲げながら「三番瀬を守りぬこう」と誓いあった。

市川側の塩浜2丁目護岸には200人が訪れた。東京湾のかなたから昇る黄金色の朝日を堪能した。

干潟の上で初日を拝む人たち=船橋側、中山敏則撮影
西のほうでは朝日に染まった富士山が見える。初日の出と富士山を眺めることができ、初日客は大喜びだった=中山敏則撮影
東京湾のかなたから昇る初日に見入る人たち=市川市塩浜2丁目の護岸で(市川三番瀬を守る会提供)
西のほうでは雪化粧した富士山がくっきり見えた。三番瀬の船橋側から望む富士山は国交省関東地方整備局が募集した「関東の富士見百景」に選ばれた=中山敏則撮影
初日を浴びながら「三番瀬を守りぬこう」と誓いあう三番瀬を守る会の人たち=船橋側

JAWAN通信 No.146 2024年2月10日発行から転載)