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〔特集〕「干潟・湿地を守る日2024」参加行事

豊かな干潟・浅瀬を未来に残そう

─三番瀬探鳥会に100人超─


日本湿地ネットワーク(JAWAN)は、長崎県の諫早湾が閉め切られた4月14日を「干潟・湿地を守る日」とする全国キャンペーンを1999年から毎年実施している。干潟や浅瀬、湿原など、いまある豊かな湿地を後世に残すことが目的である。行事の期間は3月~5月。

千葉県野鳥の会は毎月第1日曜日に東京湾の三番瀬で探鳥会を開いている。日本野鳥の会東京と共催である。千葉県野鳥の会は4月7日の三番瀬探鳥会を「干潟・湿地を守る日2024」の参加行事として位置づけた。この日は同会から48人が参加。日本野鳥の会東京からも大勢の人が参加した。ほかのグループも加わったため、三番瀬は100人を超えるバードウォッチャーでにぎわった。三番瀬保全団体は、三番瀬を通る第二東京湾岸道路の建設を1993年から31年間も阻止しつづけている。しかし国土交通省と千葉県はあきらめない。

この日の探鳥会では45種の野鳥を確認した。ヒドリガモ10羽、スズガモ3000羽、ビロードキンクロ1羽、ウミアイサ12羽、カワウ3000羽、オオバン30羽、ダイゼン25羽、メダイチドリ22羽、ミヤコドリ150羽、オオソリハシシギ10羽、ミユビシギ90羽、ヒメハマシギ1羽、ハマシギ800羽、ユリカモメ100羽、ミサゴ1羽など。

(文・写真/中山敏則)

100人を超えるバードウォッチャーでにぎわった三番瀬
オリエンテーションでは、千葉県野鳥の会の田久保晴孝さん(左)が三番瀬をめぐる状況や「干潟・湿地を守る日」の趣旨などを説明した
ハマシギの群舞に見入る人たち。ハマシギは800羽を確認した
三番瀬の看板スターとして全国的に知れ渡っている珍鳥ミヤコドリ。三番瀬では2021年11月に611羽が確認された。この日は150羽を数えた

JAWAN通信 No.147 2024年5月10日発行から転載)