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〔特集〕「干潟・湿地を守る日2024」参加行事

いろんな水鳥が干潟の味を満喫

─吉野川河口探鳥会─

日本野鳥の会徳島県支部 山内美登利

今年もやってきました「干潟・湿地を守る日」。当会はこの日を、例年4月の第3日曜日に開く吉野川河口探鳥会の日に合わせています。今年は4月21日です。諫早干潟の惨状を思うと心が痛む日です。

ちょうど春の渡りの季節です。いました、いました、シギ・チドリ。小雨でしたが、干潮だったので、いつもより近くで見えます。キアシシギがカニを食べてる。オオソリハシシギの夏羽は赤っぽくてきれい。メダイチドリは30羽以上いる! ダイゼン、チュウシャクシギ……。いろんな水鳥が干潟の味を満喫しているようでした。私たちも、水鳥たちを話題にワイワイガヤガヤと楽しみました。

最後は鳥合わせです。この日のメイン「干潟・湿地を守る日2024」宣言を読み上げ、全員の拍手で採択しました。

吉野川河口が早くラムサール条約の湿地に登録されることを願いつつ、私は心の中で「諫早湾のギロチンが開きますように」と手を合わせました。

(写真撮影/高井正明さん)

探鳥会終了後の鳥合わせ
「干潟・湿地を守る日2024」宣言の読み上げ。宣言文は、「吉野川河口をラムサール条約登録湿地にするためにも私たちは全国各地の干潟・湿地を守るために力をあわせて行動することを宣言します」としている。

JAWAN通信 No.147 2024年5月10日発行から転載)