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〔特集〕「干潟・湿地を守る日2024」参加行事

大学生、高校生、企業も参加

─和白干潟のクリーン作戦と自然観察─

和白干潟を守る会 田辺スミ子

和白干潟を守る会は4月27日、「2024干潟・湿地を守る日」と「全国春のビーチクリーンアップ2024」の参加行事として和白干潟のクリーン作戦と自然観察を開きました。参加者は52名。九州産業大生(17名)や西南学院大生、福岡第一高校の生徒、留学生福岡明治アカデミー生、ICTコンストラクション(株)の関係者なども参加しました。

始める前に参加者全員で輪になり、「2024干潟・湿地を守る日宣言と和白宣言」を読み上げました。皆さんから全国の干潟保全の承認を得てから清掃範囲などの説明をして始めました。

久しぶりの好天に恵まれて参加者も多く、風も少しはありましたが作業中は暑いくらいでした。草木も乾いていて、リヤカーや一輪車などにたくさん積んで運びました。高校生や大学生も参加しました。企業の方は幼児2名といっしょに頑張っていただきました。環境問題に関心を持つ人が増えているのでしょうね。

掃除終了後は鳥などの観察です。最後にこの日の成果などをお知らせし、感想を聞き、記念撮影をして散会しました。

参加者からはこんな感想が寄せられました。

「初めて参加して楽しかった。環境問題に関心があった。清掃のあと綺麗(きれい)になったので、参加してよかった。草木類が多かった。山と海を比べると、酸素量は海の方が多くある。湧水もあった。一人ひとりが環境問題に関心を持って行動をすることが大事だ」

和白干潟ではアシの新芽もだいぶ伸びて、ハマニンニクの穂もたくさん出ています。アシ原中道ではハマエンドウの群落ができていて、可憐な花をたくさん咲かせていました。後背林は濃淡の緑が鮮やかで、見とれてしまいます。

広場の周りではシラフジやノイバラ、ハリエンジュ、シャリンバイなどの花が満開です。とても良い香りがします。干潟にはコメツキガニの砂団子がたくさんありました。コメツキガニは活発に動きます。ミヤコドリやツクシガモも見られました。渡り鳥のシギ、チドリの飛来が楽しみです。

記念撮影
クリーン作戦

JAWAN通信 No.147 2024年5月10日発行から転載)