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〔特集〕「干潟・湿地を守る日2024」参加行事

都会のオアシスを堪能

─谷津干潟探鳥会─


千葉県野鳥の会は4月21日、「干潟・湿地を守る日 2024」の参加行事として谷津干潟探鳥会を開いた。同会はこの探鳥会を「創立50周年記念探鳥会」としても位置づけ、参加者に50周年記念ステッカーを配った。

谷津干潟は埋め立て反対運動によって残った貴重な干潟である。「千葉の干潟を守る会」「千葉県野鳥の会」や、袖ヶ浦団地の住民を中心とする習志野市民の共闘によって埋め立てを阻止した。谷津干潟は1993年、干潟としては日本で初めてラムサール条約湿地に登録された。いまでは習志野市民の宝となっている。文字どおり都会のオアシスとなっている。

オリエンテーションでは、千葉県野鳥の会の富谷健三会長がこう話した。「ここでは、カワウが水中にもぐってエサをとる様子を真上から見ることができる。ぜひご覧いただきたい」。その様子を見ることができた。

確認した野鳥は次のとおり。マガモ、ハシビロガモ、コガモ、カワウ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ダイゼン、コチドリ、メダイチドリ、チュウシャクシギ、イソシギ、トウネンなど。

(文・写真/中山敏則)

谷津干潟の水鳥を観察する参加者
谷津干潟の野鳥などを観察する参加者
オリエンテーション
メダイチドリ

JAWAN通信 No.147 2024年5月10日発行から転載)