■干潟・湿地を守る日2007イベント報告 春が来た!鳥・虫・魚はどうしているかな? 徳島市沖洲海浜観察会報告(貝類) ●日時:2007年4月15日 11:00〜12:30(曇り)南1区 ●場所:徳島市・沖洲海浜(南1区) ●主催:日本野鳥の会徳島県支部 私たち親子は、共通の趣味として、主に県南の海岸でビーチコーミング(Beach combing)を楽しんでいます。ビーチコーミングとは、海岸を歩き、貝殻や植物の種子、さまざまなウキなどの漁具類、陶片などの漂着物を観察したり、収集することです。時には、大変珍しいものや、貴重なものが拾えたりするので、面白くてやめれません。 今回の観察会には、徳島県では貝の第一人者の河野圭典氏が解説をして下さるとのこと。普段、海岸に打ち上げられた貝を拾い、その種類の同定では悪戦苦闘している私からすれば、河野氏は神様のような方なので、このチャンスを逃してはならないと思い参加を決めました。 この沖洲干潟は、一度訪れたことがあるのですが、生きている貝を採集したことはなかったので、少し掘っただけで、面白いようにたくさん貝が採取できたことにビックリすると共に、すばらしい干潟だと感動すら覚えました。 しかし、勉強不足だった私は、このすばらしい干潟が高速道路のICの予定地となっていて、まもなく埋め立てられ消えてしまう運命にあると、会の方から聞くまで知りませんでした。 県南在住の私にとって、高速道路の南進ということは、歓迎できることなのですが、この干潟のことを考えると、なんとも複雑な気持ちです。 徳島は、とても自然豊かなところです。 ビーチコーミングをするのに、あちこちの海岸を訪れていると、どこの海岸も多かれ少なかれ、国内外から流れ着いたさまざまなごみや、野焼き、散歩に来た飼い犬の糞などで、すごく汚れていることを痛感します。 この沖洲の干潟は、一人でも多くの人が、そこに生きる生物や環境について、少しでも関心を持ってくれるようになるならば、未来に残すことができるでしょう。 まだ間に合います!(美波町 浜 直大) なお、同日、吉野川河口でも同様イベント(こちらは探鳥会)を開催し、27名の参加者がありました。(曽良寛武) ●観察された主な種 ゴカイ類:数種 貝類:カキウラクチキレモドキ(絶滅危険種)、アラムシロガイ、ヘナタリ(当地初記録、絶滅危険種)、フトへナタリ(絶滅危険種)、オオノガイ(絶滅危険種)、マテガイ、シナハマグリ、アサリ、オキシジミ、イソシジミ、カガミガイ、ユウシオガイ(絶滅危険種)、カリガネエガイ エビ・カニ類:ユビナガホンヤドカリ、ウモレマメガニ(現状不明種)、イソガニ、ケフサイソガニ、コメツキガニ、 野鳥:カワウ 2、コサギ 3、ダイゼン 3、シロチドリ 1、ハマシギ 2、キジバト 2、ツバメ 3、ツグミ 2、スズメ 7、ムクドリ 3、カラスSP 3 JAWANトップページ >> 干潟・湿地を守る日 >> 2007イベント報告目次 |