■博多湾会議と参加する人たち

船橋三番瀬物語「飯盛り大仏」を観る

行事名 干潟・湿地を守る日2009in博多湾参加行事
     船橋三番瀬物語「飯盛り大仏」を観る
とき   2009年4月25日(土)午前11時30分より
場所   福岡市NPO・ボランティア交流センター 5階
      大名2−6−46 電話092−724−4801
内容  同ビデオ観劇
     干潟・湿地を守る日のこと
     博多湾のこと
     討論
     決議採択
主催  博多湾会議と参加する人たち
連絡先 090-3011-9375(脇)
=================================
 日本湿地ネットワークの干潟・湿地を守る日2009参加行事として、博多では千葉の関係者のご好意により、八千代松蔭高等学校演劇部が3月29日に船橋宮本公民館で公演した「船橋三番瀬物語」(原作・津賀俊六/脚本・秋元正紀)を収録したビデオの鑑賞会を開催しました。そして、公演ビデオへの感想と人工島問題について報告討論し、宣言文を採択しました。
公演ビデオ鑑賞
 宣伝が行き届かなくて、参加したのは8名と少なかったのですが、熱気溢れる演技に魅入っていました。
 参加者の感想です。
 女性:映像がよく、実際の芝居が目の前で上演されているかのようでした。本当に高校生ですか?素晴らしい演技力に圧倒されました。
 男性:劇団と変わらない演技力だったと思います。また、立ち居振る舞い、芝居構成、音響などでの演技(ご指導)が素晴らしく、訴えたい内容を効果的に表現していました。また、美術などの舞台制作も創意が見受けられました。
 男性:こうした干潟を巡る攻防は昔もあったのか、と現代に照らして感じるところがありました。
 演劇しおり、原作購入申し込み用紙を配布しました。
 私自身は期待していた以上の秀逸ビデオだと感心しました。和白干潟など運動関係者に機会を得てビデオ鑑賞をお薦めしたいと思っています。

干潟・湿地を守る日のこと人工島問題
 諫早湾にギロチンが下ろされ干潟の生き物が多く殺された1997年4月14日を忘れず、干潟・湿地の大切さを訴える日として、干潟・湿地を守る日としての翌年から毎年各地で取り組まれています。博多湾会議も日本湿地ネットワークの呼びかけに応じ、博多湾の自然を守る行事として行事参加してきました。
 今年は特に、こども病院の人工島移転問題の経緯の報告と討論がありました。博多湾会議は市長らがこども病院建替え建設費水増し試算の根拠を示すゼネコン三社からの聴き取りメモを破棄したことに対して「公用文書等毀棄」容疑で刑事告発していており、人工島を中止に追い込む運動の進め方の意見が交わされました。

宣言文が採択されました。
    干潟・湿地を守る日2009in博多湾 宣言

  今日、私たちは湿地の大切さを思い起す国際的な「湿地の日」の呼びかけに応え、日本湿地ネットワークの干潟・湿地を守る日の行事を開催しました。
 行事は八千代松蔭高等学校演劇部が3月に船橋で公演した津賀俊六原作/秋元正紀脚本の「船橋三番瀬物語 飯盛り大仏」収録ビデオの鑑賞から始まりました。三番瀬を漁民から奪おうとする権力に対して牢死して干潟を漁場を守りぬいた漁民の姿は、人と干潟のつながりの強さを見せてくれました。この漁民の姿を有明海で見ることができます。それは人工島などの埋め立てで漁場が消滅する直前までの博多湾の姿でした。
今、この自然と強く結びついた地域社会が求められています。
「船橋三番瀬物語 飯盛り大仏」は自然とともに生きる力強い人の姿を今の博多湾に浮き出し、博多湾の豊かな自然を回復し、将来につないでいく大切さを静かに訴えているのではないでしょうか。
 1997年諫早湾にギロチンが下ろされて以降、干潟の多くの生き物が命を奪われ、生態系は異状となりました。今、水門を開放し有明海をもう一度いのち溢れる海に取り戻そうという運動が始められています。ここ博多湾では今、こども病院を人工島に移転する計画が進められています。しかし、福岡市は移転の根拠とされた43億円の水増試算は積算根拠を示さず、聴き取りメモは破棄しパソコンからデータを消去したと回答し、市民の不信を深めています。また、ケヤキ庭石事件では犯罪の温床となりました。
 いまや人工島自体が福岡市政を歪めています。人工島工事の即時停止と事業の中止を実現し、和白干潟とその前面の浅海域の自然を回復し、もう一度博多湾を豊かな海として取り戻そうではありませんか。
2009年4月25日
干潟・湿地を守る日2009in博多湾


JAWANトップページ >> 干潟を守る日 >> イベント報告