■干潟を守る日2010諫早実行委員会/諫早干潟緊急救済本部

「生物多様性年~急ごう!干潟救出と開門調査」

イベント報告者:大島弘三(干潟を守る日2010諫早実行委員会)
4月10日
シンポジウム
 「生物多様性年~急ごう!干潟救出と開門調査」
4月11日
現地視察
シンポジウムは110名の参加があり、講演と報告と討論という流れで進行した。
  1. 講演「内湾漁業の豊かさを支えてきた干潟の生物多様性」
    鹿児島大学理学部教授 佐藤正典
  2. 講演 「諫早湾調整池の真実」
    熊本保健科学大学教授  高橋徹
  3. 報告 「生物多様性年における湿地保全の到達点?諫早開門を巡る状況」
    よみがえれ!有明訴訟弁護団事務局長  堀良一
  4. 報告 「開門調査と防災対策」
    有明海漁民市民ネットワーク事務局長 菅波完
  5. 報告
    漁民
    松永秀則 小長井漁協
    平方宣清 大浦漁協
    松本正明 有明漁協
    市民
    田添正継 諫早湾干拓開門調査を求める市民の会事務局長
    吉岡賢 よみがえれ!有明訴訟を支援する長崎の会事務局長
    屋良朝敏 泡瀬干潟を守る連絡会事務局次長
    高島美登里 長島の自然を守る会
  翌日の現地視察には20名が参加し、マイクロバスで今の諫早湾を確認した。
  主な視察ポイントは白原、北部排水門、潮受堤防中央展望所、中央干拓地です。
 
  2008年6月佐賀地裁は干拓事業と有明海異変の因果関係を認め、5年間開門し調査することを国に命じた。しかし国は控訴した。現在、開門した場合を想定した環境アセスメント(影響評価)を実施する作業に入っている。。
「コンクリートから人へ」という新しい政権が民意を汲み上げるためには、地域住民の意思を受け止める作業が先決だ。まず関係者の参加による円卓会議を提案する。
  今回のシンポの後、政府与党の開門調査検討委員会と農林水産大臣が相次いで有明海と諫早湾を視察した。現地の実態を見、関係者の話を聞くという。
  この工事が始まる前から、真摯な意見交換の機会を避けて来た農水省主導の政策を、国民の目線に引き戻すチャンスです。みんなの力、そして行動が試されています。
  排水門の開門調査をテーマにした、冷静な議論の場を求めます。

シンポの参加者は111人
シンポの参加者は111人
潮受堤防の視察
潮受堤防の視察


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