●多摩川河口干潟観察会

〜干潟の生きものたち〜 報告

文責:山口義明
<主催> NACS-J自然観察指導員東京連絡会(NACOT)、NPO法人環境ネットワーク・文京(ENB)
<共催> NACS-J自然観察指導員神奈川連絡会(グリーンタフ)、NPO法人地域パートナーシップ支援センター、NPO法人海の森づくり推進協会
<日時> 5月5日(土)10:00〜14:00 天気:快晴
<場所> 多摩川河口干潟(大師橋干潟)
<参加者数> 100名  一般参加者 80名 スタッフ 20名 
 <概要>
 ゴールデンウイーク後半、これ以上にない好天の中、今年の干潟観察会が開催されました。カニを中心とした干潟の生き物たちは、気温が高いほど、活発に動きます。それに負けないくらい参加者が、イキイキしていた日でもありました。
数ある観察会の中でも、観察対象となる生き物を、おもいきり捕まえて楽しめる内容は、多くないです。「捕る」ということは、動物的本能のようで、捕ってもいいとなると、子どもたちの目が変わってきます。

前日まで、記録的な大雨ということで、さすがに、ぬかるんで当たり前の干潟も、いつもより、軟弱な泥と化していました。干潟に慣れていない参加者にとっては、ちょっと過酷な世界だったかもしれません。抜けない足に、悲痛な表情になっている子どももいましたが、多くの参加者の印象は、主催者の心配とはべつのもののようです。
干潟での観察を終え、全身泥だらけになっていた女の子は「大変だったけれど、泥だらけになって気持ちよかった」と、笑顔で感想を言っていました。また、泥だらけの男の子を見たお母さんは「子どもがこんなに泥だらけになって遊ぶことなんて滅多ありませんから、今日はいい経験させて頂きました」と言っていました。
東京の都心部では、大人も子どもも一緒になって、全身泥だらけで遊べる場所は、そう簡単にはありません。この観察会は、立派な“泥んこ祭り”でした。生き物観察だけではない、このような場所を守っていく活動をしていかなければならないと痛感します。









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