■「干潟・湿地を守る日2014」イベント報告

「春の野みちと食いしん坊」&
国8バイパス・クリーンアップ大作戦

主 催 NPO法人ウエットランド中池見
共 催 ナチュラリスト敦賀・緑と水の会、中池見湿地トラスト、
中池見を伝える女たちの会
実施日 2014年4月27日
場 所 中池見湿地(福井県敦賀市)
参加者 32人
写真1
中池見湿地トラスト1号地での昼食会

 1990年から実施しているアースデー(世界湿地の日:4月22日)行事。干潟・湿地を守る日が定められてからは合同行事として開催しています。毎年、メディアでもその活動がとりあげられ、中池見湿地での恒例行事として市民の間でも定着しています。
 中池見湿地の存在と保存の重要性を広くアピールすることを主眼に自然観察会をメーンに企画してきました。1996年に湿地西側山裾を南北に通過する国道8号バイパスが開通し、中池見に停車帯が設けられて以来、休憩する車や通過する車からのゴミのポイ捨てに悩まされています。湿地の水環境への懸念とともに美観も害するとして、主行事「春の野みちと食いしん坊」に先立って、参加者での一斉清掃を「国8バイパス・クリーンアップ大作戦」と銘打って同時に行うようにしています。近年は、清掃で回収したゴミを国交省が収集という協力をいただいています。
  清掃終了後、自然観察を行いながら昼食場所へ移動、自然の恵みに感謝しながら野草の天ぷらを賞味、交流という内容です。フォルクローレやオカリナの野外演奏会を同時開催するなど、毎年いろいろな企画を組み合わせて楽しみながら、地球のこと、自然のことなどに思いを巡らせようという一日にしています。
  今年は、かつて中池見で農耕が行われていた頃使われ、重宝したという田んぼへの揚水用の水車、「踏車」の復元したものの設置、体験を福井大学研究室の協力で行い、農耕文化の一端にも触れることができました。    (笹木智恵子)

写真2
復元された「踏車」設置・体験

(JAWAN通信 No.107 2014年5月31日発行から転載)

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