■「干潟・湿地を守る日2014」イベント報告

小櫃川河口干潟(盤洲干潟)観察会

主 催 千葉県野鳥の会
実施日 2014年5月3日
場 所 小櫃川河口干潟(盤洲干潟)(千葉県木更津市)
参加者 20人
写真1
広大な干潟で野鳥を観察する参加者

 木更津市の小櫃川河口に広がる盤洲干潟は、東京湾でただ1か所、原風景(自然の海岸線)が残されている場所です。日本で唯一の自然干潟ともいわれています。干潮時は約2キロ沖まで干潟が現れます。約800ヘクタールの広大な面積をもつ日本最大級の砂質干潟です。
 中洲では、たくさんのチゴガニが巣穴から身を乗り出し、白いハサミを振る「チゴガニダンス」で出迎えてくれました。チゴガニは大人の小指の先ほどの大きさです。

写真2
中州にて

 観察会では、さまざまな鳥や底生生物、植物を確認することができました。鳥は、ダイサギ、チュウサギ、チュウシャクシギ、メダイチドリ、ハマシギ、サルハマシギ、キアシシギ、ダイゼンなど。底生生物は、チゴガニ、アシハラガニ、サキグロツメタガイ、ホソウミニナ、イゴサキゴ、ニホンスナモグリなどです。

写真3
カワウのコロニー(浸透実験池)

 干潟(前浜)の近くにある池(浸透実験池)には、約400羽のカワウがいました。ここはカワウの繁殖場所となっています。
 この日の特徴は、チュウシャクシギが多かったことです。また、めったに見られないサルハマシギもいました。春と秋に飛来する旅鳥です。めずらしい鳥を見ることができ、参加者は感激でした。

(編集部)

(JAWAN通信 No.107 2014年5月31日発行から転載)

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