■「干潟・湿地を守る日2014」イベント報告

三番瀬自然観察会

主 催 千葉県野鳥の会、日本野鳥の会東京
実施日 2014年5月4日
場 所 三番瀬の船橋側(千葉県船橋市)
参加者 50人

 はじめはオリエンテーションです。案内者の田久保晴孝さんが、三番瀬の概要や水鳥について説明しました。埋め立てによって東京湾の干潟は9割も減ってしまったこと、三番瀬を恒久保全するためラムサール条約登録の運動を続けているがなかなか登録できないこと、などです。「渡り鳥のオオソリハシシギは、アラスカからニュージーランドまで太平洋を1万1千キロも無着陸で飛行している。きょうは、そういう鳥を見ることができる」。そんな話もしました。
 海浜公園前の干潟では4月13日から6月29日まで潮干狩りがおこなわれています。この日は、ゴールデンウィークの真っ最中ということで、ものすごい人出でした。この日の潮干狩り客は1万6千人です。水鳥は、人が近づかない遠くの干潟や浅瀬、カキ礁、杭の上などでエサを採ったり、休息したりしていました。
 34種類の水鳥を見ることができました。オオソリハシシギ(119羽)やダイゼン(120羽)をはじめ、メダイチドリ、キアシシギ、キョウジョシギ、ダイサギ、チュウシャクシギ、オバシギ、コアジサシなどです。めずらしいオオメダイチドリも1羽いました。オオメダイチドリの夏羽は、胸が赤くなっています。三番瀬観察会に初めて参加した人は、たくさんの鳥や、珍鳥のオオメダイチドリなどを見ることができて大喜びでした。

写真1
突堤から水鳥を観察
写真2
砂浜や干潟は1万6千人の潮干狩り客で大にぎわい

(JAWAN通信 No.107 2014年5月31日発行から転載)

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