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「2015干潟・湿地を守る日」宣言

 長崎県の諫早湾は1997年4月14日、干拓事業のために閉め切られました。そのため、広大な諫早干潟とそこにすむ生き物たちは消滅してしまいました。私たちは、その「4月14日」を忘れずに全国の干潟・湿地の保全にとりくんでいます。
 「干潟・湿地を守る日」キャンペーンは1999年から始まり、今年で17回目となります。
 
 諫早湾の潮受け堤防水門をめぐっては、開門を求める漁業者側と開門に反対する営農者側がそれぞれ国を相手取って訴訟を起こし、「開門命令」と「開門禁止」の相反する司法判断が出ています。国(農林水産省)はそれを口実にし、いまだに開門していません。干潟の復活は先が見えない状況です。
 
 全国の湿地をみると、重要な干潟・湿地をつぶす無用な開発や公共土木事業が相変わらず続いています。沖縄県の泡瀬干潟や辺野古はその典型です。「再生」をうたい文句に掲げて干潟や浅瀬の人工改変をめざす動きも強まっています。東京湾三番瀬や瀬戸内海沿岸などです。鉄鋼スラグは有害物質(六価クロムやフッ素など)の溶出が問題になっていますが、その鉄鋼スラグを利用した藻場造成の実証実験も各地で進んでいます。
 
 そういう状況のなかで、私たちは志を同じくする皆さんと連携し、いまある豊かな海や干潟、湿地を後世に残していかなくてはなりません。ラムサール条約湿地を数多く増やすことも大事です。
 私たちは、日本各地の干潟・湿地の保全のために力をあわせて行動することを宣言します。
 
 
 追加宣言(各地の宣言を必要に応じ追加してください)
 
 
 2015年4月14日
 (日付はイベント日にあわせてください)

日本湿地ネットワーク            
「2015干潟・湿地を守る日」参加者一同


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