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報告シンポジウム「日本の湿地を守ろう!

 4月21日(土)午後より、当会とNPO法人ウエットランド中池見の主催によるシンポジウム「日本の湿地を守ろう!」〜ラムサール条約COP11へ向けて〜が開催され、盛会のうちに終了いたしました。皆様、ご協力、ご支援ありがとうございました。70名ほどの参加者がありました。ご参加の方、お疲れ様でした。御礼申し上げます。
 開会にあたり主催を代表して山内副代表のあいさつがあり、辻代表も車椅子に乗って元気に参加いただきました。
 最初に共催のウエットランド中池見の笹木智恵子さんは、「中池見湿地の現状と展望」と題して報告を行いました。途中、敦賀市の河瀬市長があいさつにお越しになり、中池見湿地のラムサール条約登録実現は、確実であり、5月10 日に正式公表される旨、見通しを示されました。
 続いて3人の講師の方の講演がありました(講演内容は次ページ以降ご紹介します)。
●名執芳博(元環境省自然環境局野生生物課長)
 「ラムサール条約の登録湿地とは何か」〜その意義と活用をめざして〜
●加藤真(京都大学大学院地球環境学堂教授)
 「生命は細部に宿りたまうー水辺の小さき生物たち
●小林聡史(釧路公立大学環境地理学教授)
 「ラムサール条約ブカレスト会議に向けて」

 講演に引き続き、各地の報告と参加者と意見交換を行いました。報告ありがとうございました。
①福岡和白干潟(和白干潟を守る会) 片岡佐代子
②東京湾三番瀬(千葉の干潟を守る会)牛野くみ子
③吉野川河口干潟(日本野鳥の会徳島県支部)山内美登利
④滋賀山門水源の森(山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会)村上宣雄
⑤大分県佐伯市大入島埋め立て反対訴訟(環瀬戸内海会議)松本宣崇

 予定通り閉会となり終了後、懇親会を開催し、慰労と交流を深めました。

辻代表と敦賀市河瀬市長を囲んで

 翌日の22日(日)は、バスにより現地見学を行い、敦賀湾東浦海岸と西浦海岸をめぐり、そして中池見湿地内を見学しました。春の黄色い草花や水草があちこちで出迎えてくれました。この中池見湿地が、いよいよラムサールの登録が実現間近になり、みんなの顔にも笑顔があふれ感無量でした。

(事務局伊藤)
(JAWAN通信 No.102号 2012年5月31日発行から転載)

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