ラムサール条約第9回締約国会議報告(4)
第3日目
11月10日(木) |
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朝: |
草の根NGO会合 |
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午前: |
議題XII 2003-2008戦略計画 地域の実施状況の概観と決議案9戦略計画実施の効率化 |
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議題XIV 財政報告および予算の提案 |
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議題XV 決議案の提案および討議 |
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昼休み: |
サイドイベント:日本の新登録湿地の紹介 財政委員会 |
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午後: |
地域会合 |
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夜: |
駐ウガンダ日本大使館日本NGO代表者レセプション |
2003−2008戦略計画の検討と2006−2008活動計画
事務局長は目標が高すぎたことを指摘。活動計画において優先順位を設定することを活動計画を通して提案。
財政報告および予算
当初条約事務局会計は数十万スイスフランの赤字となっていた。そのため、事務局員の国際的な出張、STRPのサポート等大幅に削減しなければならなかった。として、年会費の4%増を提案。
日本政府はEU、米国その他と0%増を要請したが、決定が0%でない場合、決定に従うとした。
- 決議案の提案および討議
ここから月曜日午前中まで各決議案の提案と討議が続く。
- 決議案1 ラムサールの賢明な利用概念実施のための追加的な科学技術的手引き
- コンタクトグループが発足したことを伝えた。
- 決議案2 条約の科学・技術的側面の今後の実施
- 付属書1に科学技術検討委員会(STRP)の今後の優先事項を挙げる。地域会合において討議。
- 決議案3 水関連の多国間プロセスへの条約の関与
- これはラムサールが水に関する条約に変身するのではなく、水の問題におけるラムサールの重要性に鑑みた提案であることを説明。
- アジア地域会合
アジアの締約国政府代表が集まって、アジア地域共通の観点から提案された決議案を議論。(決議案1、6,9,12) しかし時間不足で予定されていた決議案すべてを議論することが出来なかったので、翌日朝9時から1時間、本会議の前に議論することとなった。
サイドイベント:ラムサール条約湿地登録認定証授与式(日本政府主催)
湿地登録証の授与:ブリッジウォーター事務局長
- 1. 雨竜沼町長 「雨竜沼湿原」
- 2. 森田センター長 「風蓮湖・春国岱」+「野付半島・野付湾」
- 3. 田尻町長 「蕪栗沼・周辺水田」
- 4. 串本町教育委員会 「串本沿岸地域」
- 5. 島根県自然保護課長 「宍道湖」+「中海」
- 6. 九重町長 「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」
- 開会挨拶:新登録地概説:野生生物課長名執芳博氏
- 祝辞: ラムサール登録湿地を増やす議員連盟:黒岩宇洋氏
新規ラムサール条約湿地からのメッセージ
- 1. 雨竜沼湿原:雨竜町長 藤本 悟氏
2. 野付半島・野付湾、風蓮湖・春国岱:別海町野付半島ネーチャーセンター長森田正治氏
3. 蕪栗沼・周辺水田:田尻町長 堀江敏正氏
4. 串本沿岸海域:串本町教育委員会教育委員長 内田紘臣氏
5. 中海・宍道湖:島根県自然保護課長 千葉信義氏
6. くじゅう坊ガツル・タデ原湿原:九重町長 坂本和昭氏
- わが国における湿地保全の活動紹介
- 1. 「釧路湿原の保全・再生の取り組み」
国交省北海道開発局釧路開発建設部流域計画官大束淳一氏
釧路湿原の治水上の重要性に言及、現在100ヶ所で地下水位の測定を行
っており、得られたデータは今後の再生事業に活用されると述べた。
2. 「日本のラムサール条約湿地への期待」
NPO法人日本国際湿地保全連合会長 辻井達一氏
技術移転の必要性を強調。
3. 「経団連自然保護基金の活動と湿地保護」
積水化学工業環境経営部長 柳井俊郎氏
4. 「ラムサールセンターとアジアにおける湿地保全活動」
ラムサールセンター事務局長中村玲子女史
5. 「日本でのふゆみずたんぼの取り組み
〜水鳥と水田農業の共生を目指して〜」
日本雁を保護する会会長 呉地正行氏
宮城県では90年前に湖沼は40ヶ所あったが、今は9ヶ所のみであると報
告。
- 草の根NGO会合
前日の話し合いに基づいて呼びかけをして本会議開始前に20人ほど集まる。
今回の会議で、決議などでも先住民・地域住民などとの協力が何度も謳われているにもかかわらず、地域で活動する人々がほとんど省みられていないこと。次回COP10が韓国で開かれる場合は連携を密にし、会議にきちんとした貢献ができるようにしたいこと。今回のCOPにこのことを伝える機会を持つこと。などについて話し合った。